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うさぎの避妊手術のすすめ


・6か月前後(遅くても2歳まで)での避妊手術を推奨しております。

・2歳以上のメスうさぎでは子宮卵巣疾患が発生しやすくなります。

・犬や猫と同様に気管挿管する事で安全に手術しております。


より詳しくお知りになりたい方は以下を読み進めていただきたいです。

うさぎは元々多産な動物です。うさぎは多産に適した体と生態を備えており、繁殖を繰り返すための性ホルモンバランスを維持しています。
しかし、ペットとしてのうさぎが出産をするケースは非常に稀だと思われます。
出産しないのに、繁殖を促す性ホルモンが体内に多量に繰り返し存在すると、その性ホルモンが子宮卵巣に過剰な負担をかけます。
負担を受け続けた子宮や卵巣は、出血や炎症を起こしだします。場合によっては「がん」ができることもあります。早いと3歳を迎える前に「がん」が出来ることもあります。
2歳以上のペットのうさぎの殆どが子宮に何らかの負担や病気を抱えていると言われています。子宮の負担を抑えるには性ホルモンバランスを整える為に妊娠出産を繰り返すしかありません。1,2回妊娠出産した程度では1回もしていない子と変わりありません。
以下の写真は病気の子の子宮です。年齢にもご注目頂きたいです。


     症例1 ミニウサギ 年齢:2歳5か月

     この子は陰部からの出血を主訴に来院されました。
     エコー検査で子宮の異常がわかりすぐに手術をしました。
     向かって右側の子宮が部分的に太くなっています。
     左側の子宮も所々凸凹しています。



     右側の子宮の太い部分を切ると、
     中には血が溜まっています。


     左側の子宮も切ると水泡が沢山見られました。

     切除摘出したものを病理検査すると
     「子宮腺癌」という悪性の「がん」でした。
     まだ初期状態だったため転移の疑いは無いようでしたが、
     手術をしなければ出血多量か転移によって
     命を落としていたかもしれないです。



     症例2 ミニウサギ 年齢:4歳

     子宮が非常に大きく腫れています。
     中にはやはり血液が溜まっていました。

     この子も手術摘出したものを病理検査すると
     「子宮腺癌」でした。


では、このような病気にならないためにはどうしたらよいのでしょうか?

子宮や卵巣の病気を防ぐ最も良い方法は避妊手術です。
女性ホルモンの発生場所である卵巣と、その負担を受けやすい子宮を摘出する手術です。こまきやま動物病院ではこの手術を生後6か月前後で、遅くても2歳までにする事を推奨しています。
しかし多くの動物病院がうさぎの避妊手術をする事を避けようとします。インターネットでも、うさぎの避妊手術は危険という情報が沢山出てきます。
なぜその様な事が言われるのかというと以下の3点が理由に挙げられます。
 ・麻酔管理が難しい。
 ・内臓がもろく取り扱いが難しい。
 ・手術後のケアが難しい。
たしかに犬や猫より難しいポイントが多いです。しかし手術をせず病気になった場合、ペット自身が辛いばかりでなくその姿を見ている飼い主様も辛くなるかもしれません。 子宮や卵巣の病気はお腹の中の病気なので外からその様子を知ることは難しいです。症状が出たころには手遅れだったケースも経験あります。
避妊手術さえしてあげれば病気にはならないし、将来的に病気にならないか心配することも無くなります。
そこで何とか安全に確実に手術できないかを検討し、上記の難しいポイントを一つずつ克服しました。

麻酔管理が難しい ⇒ 気管挿管する事で安全に

麻酔は適正な量なら全く問題ありませんが、その子その子の体質や年齢で適正な量が異なります。麻酔が効きやすい体質の子ですと、麻酔薬使用量が多いと麻酔が深くなり呼吸が弱くなったり止まってしまう事があります。犬や猫は気管挿管(気管に管を入れる事)をした状態で麻酔をかけるので呼吸が止まっても人工呼吸できるので事故が起こる事はまず有りません。しかし、うさぎは気管挿管するために特殊な技術が必要です。難しい技術ですがこまきやま動物病院ではうさぎにも気管挿管して手術しています。気管挿管してしまえば犬や猫と同様な麻酔管理ができ安全に手術することができます。
※極小のうさぎの場合、気管挿管が不可能な場合もあります。その場合は細心の注意を払い麻酔管理をしています。


内臓がもろい ⇒ 多数の手術経験で安全に

うさぎの内臓は少し力加減を誤ると切れたり裂けたりしてしまいます。子宮や卵巣に繋がっている血管も非常に繊細で、無理に引っ張ると切れて大出血を起こします。ちょうど風邪をひいた子供の鼻に垂れている青い鼻水のような感触で、その鼻水に力を入れて引っ張ると切れてしまう感じに似ています。
多数の手術を実施することでその感触を手におぼえ安全な手術を行っています。


術後のケアが難しい ⇒ 鎮痛剤等をバランスよく使う

うさぎは痛みに非常に敏感な動物で、痛みがあると食欲が落ちてしまう事があります。手術をすれば当然痛みは数日間出ます。しかし、その痛みを鎮痛薬で、食欲低下を腸運動促進薬や食欲増進剤を用いてカバーします。
また、感染にも弱い動物なので抗生物質も必要となります。


うさぎは早い子では3歳の誕生日を迎える前に子宮や卵巣に「がん」ができます。「がん」自体の進行は遅いことが多いので転移するまでには比較的時間がかかります。しかし、一番怖いのは出血です。小豆ほどの大きさの「がん」でも、いきなり多量に出血し、出血多量で一晩で命を落とすこともあります。
6か月前後、遅くても2歳までに避妊手術することが理想ですが、もし手術をしない場合は陰部からの出血に注意してください。うさぎの尿は赤くても大丈夫という情報もありますが、それはオレンジ色に近い赤色の場合です。誰が見ても血の色と思うような赤色は血です。様子を見ずにすぐにご来院いただいた方が良いです。
犬や猫は8,9割の方が将来の病気の予防などの理由で避妊手術をされておりますが、うさぎではまだまだ認知度が低いためか手術される率は低いです。しかし、3歳の誕生日を迎える前に命を落とす子を見ると、やはり手術をさせてあげた方が良いと思います。うさぎは犬や猫に比べ体調不良を訴えることが上手では無いです。飼い主様が気づくころには大分悪化しているかもしれません。手術はかわいそうと思われる方もいらっしゃると思いますが、手術を受けさせてあげる事も一つの愛情ではないでしょうか?

手術は日帰りで、10日前後で抜糸となります。他に不安やご不明な点がございましたら遠慮なくご相談ください。
手術は予約制です。病院内の受付かお電話(TEL:0568-68-8963)でご予約ください。こまきやま動物病院に一度もお越しいただいていない方は先に一度診察にご来院ください。遠方にお住まいで頻回に通院できない場合はご相談ください。













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