診療方針
小さな動物達も人とは姿が全然違いますが、病気になるのは同じです。心臓、腎臓、肝臓といった内臓は人とほとんど変わりありません。悪くなれば心不全や肝不全、腎不全になることもあります。腫瘍(がん)が出来ることだってあります。いつもと様子が違えば大きな病気の前触れかもしれません。なるべく早くに病気をみつけて早く治療を開始することで治るのもはやくなります。当院では人と同等の医療を提供できるよう努めていきます。
犬、猫はもちろんのこと、うさぎの診察も得意としています。
丁寧でわかりやすい説明を心がけていますのでわからないことが有りましたら安心して遠慮なく何でも聞いてください。
時間外対応
当院は夜間は対応しておりません。大変申し訳ございません。
(夜遅くまでスタッフが院内にいる事もありますが、カルテの整理、翌日の診療の準備のために滞在しております。翌日以降もなるべく多くの患者様を効率よく診察させて頂くためにどうしても必要な時間です。どうかご理解ください。)
※接種当日のワクチンの副反応等には対応いたします。留守番電話に録音をお願いします。(防音の入院室にいる場合は電話の音は聴こえません、また、お預かり犬の散歩で短時間不在にしている場合もございます。)
夜間は名古屋市獣医師会が運営する夜間動物緊急診療所をご利用ください。
住所:名古屋市中区大須4-12-21
電話番号:052‐263‐9911(必ずお電話をしてから行ってください。)
ホームページ:http://www.nagoyavet.jp/hospital_yakan.html
院備施設
待合室
窓がとても大きく明るい待合室です。怖がりな子のために、しきりで2部屋に分かれており落ち着けるような工夫をしています。怖がりな子も安心してお越しください。
受付
常に全体が見渡せるように病院のほぼ中心に位置しています。カルテの管理や薬の調剤もここで行います。(当院は電子カルテを導入しています。紙のカルテがありませんので受付の棚はすっきりしています。)
診察室
診察室は2部屋あります。少し時間がかかる皮下点滴などで一方の診察室を使っていても、もうひとつの診察室で他の患者さんの診察が出来るようになっています。パソコン(Mac)があり、このパソコンを使って撮影したレントゲン画像をお見せできます。
処置室
ここが病院の中枢です。ここでひどい傷の手当てや血液検査、顕微鏡検査などを行います。麻酔をかけて行う歯石取りもここで行います。
レントゲン室
ここで骨折や関節炎の診断、心臓、肺、胃腸などの検査をするためのレントゲン撮影をします。デジタルレントゲンですので画像が出来上がるまでの時間が短く迅速に診断することができます。エックス線を発しますので部屋の壁は全て鉛の板で囲われています。
入院室
手術後の患者や点滴治療が必要な患者の様子をケージ内で見させていただきます。入院室は2部屋に分かれていて、相性の悪い子同士をわけることも出来ます。

ICU(集中治療室)
入院患者の中でも特に状態が悪い子を集中的に治療する部屋です。ケージ内の温度、湿度を調整できるだけでなく、酸素濃度を空気より濃くすることができます。酸素濃度を濃くする事で呼吸器疾患(心臓病、肺炎など)にも対応する事ができます。
手術室
ここで手術をします。去勢、避妊手術以外にも様々な手術に対応できる設備を整えています。手術を終えた患者さんはすぐ横の入院室でしっかりと様子を見ます。
検査機器
血球計算機
この機器を使って、赤血球、白血球、血小板の数を測定できます。貧血が無いかや菌に感染していないかなど知ることができます。
生化学測定器
肝臓や腎臓、血糖値などを評価することができます。病気の全ての原因を調べることはできませんが、病気が有るか無いかのスクリーニング検査には一番向いてます。血液検査で病気の有る無しがわかったら、次はその原因を調べるためにレントゲン検査や超音波検査をしていきます。犬や猫の体は人の4倍のスピードで年をとっていきます、ですので人が1年に1回健康診断をする感覚で犬や猫の健康診断をする目安としては3カ月に1回のペースですることが理想的です。
デジタルレントゲン(FPD)
デジタルですのでフィルムの画像ではなく、パソコンの画面で画像を見ることが出来ます。アナログカメラとデジタルカメラの違いと同じです。パソコンの画面で見ますので画像の明るさやコントラストを変えることで今までフィルムの画像では見つけられなかった異常も見つけることができます。(画像処理ソフトにはOsiriXを導入しています。)
(写真は開院当時のCRです、2020年にFPD(DR)を導入しました。FPDの方が最新で処理速度が上がる事で撮影も早く終わり、画像もより鮮明になりました。)

超音波検査(エコー)
お腹の中や、心臓の中の状態を検査することができます。妊娠の診断や、お腹や心臓の中の病気を調べることができます。痛みは全くありません。解像精度に優れ誤診しにくい機器を採用しています。(機器名:日立アロカ製 prosound α6)
麻酔機・人工呼吸器
ガス麻酔を行うための装置です。ガス麻酔は吸入をやめればすぐに目が覚めるためとても安全です。人工呼吸器が自動で呼吸の補助もしますのでより安全な仕組みになっています。
麻酔モニター
麻酔がきちんと効いているか、または逆に効きすぎて体に負担がかかっていないかをリアルタイムでチェックする機械です。心拍数・不整脈のチェック、体温、血圧、呼吸数、麻酔ガスの量などを一つの画面で全て把握することができます。
電気メス
手術中、電気の力で血管を止血しながら同時に切ることのできるメスです。つまり、普通のメスで切るよりも出血がかなり少なくなり患者である動物たちの負担が減ります。
ハーモニック(超音波メス)
超音波の作用で血管や組織を切ることのできる器械です。避妊・去勢手術や腫瘍・異常臓器摘出時などで用います。血管の止血と切断を同時に行う事が出来るため手術時間が大幅に短縮し手術がより安全に行えます。またダックスフントに多い縫合糸肉芽腫(手術で血管結紮等に用いた手術用糸に反応して発生する腫瘍様病変)が出来る心配も有りません。
超音波スケーラー
わんちゃんもねこちゃんも歯磨きをしなければ歯垢や歯石がみるみる溜まってきます。その溜まってしまった汚れはなかなか落ちません。しかしこの機械を使えば超音波の力ですぐに汚れを落とすことができます。(ただ、わんちゃんねこちゃんは口をあ〜んと開けていてはくれませんので全身麻酔を行なって処置をすることになります。)
吸引機
お腹に液体が溜まってしまう病気があります。フィラリア感染や心臓病や肝臓病などです。その溜まってしまった液体を抜くための機械です。おとなしい子であれば麻酔はかけずに行うことができます。
ネブライザー
液体の薬を霧(キリ)状にする機械です。出てきた霧を吸うことで肺炎や気管支炎などの呼吸器病の症状が楽になります。10〜15分くらい吸ってもらいます。
検眼・検耳鏡
目や耳の検査をするための機械です。拡大してみることができますので小さな病気も見逃しません。
眼圧計
眼圧という目の硬さを測る検査機器です。目は柔らかすぎても硬すぎてもいけない臓器です。柔らかくなる病気にブドウ膜炎、硬くなる病気に緑内障がありますがそれらを早期に発見するためのものです。(機器名:トノベット)
クリオアルファ(クリオペン)(凍結療法器)
体表面のイボなどを液体窒素(亜酸化窒素)で凍結させて焼き潰す事のできる機器です。麻酔を使わず治療できるため、全身麻酔が出来ない高齢犬や心臓・腎臓が悪い子達に適しています。イボの大きさにもよりますが小さいものでしたら1回の処置で治ります。(大きいイボですと14日位毎に3回程度必要な場合も有ります。)